絵本

100万回生きたねこ ~人生を変えた絵本

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こんにちは♪YUME♡miyakoです。

今日は私の人生に大きな影響を与えてくれた絵本についてお話します。

その絵本は、「100万回生きたねこ」です。

100万回生きたねこ

佐野洋子さんの名作です。

今となってはあまりにも有名で、絵本好きの方なら必ずと言っていい程読まれていることと思います。

この絵本が言いたいこと、その解釈は人それぞれかもしれません。

私がこの絵本から得たこと、感じとったこと、それは

人に愛されるのでは真の幸せは手に入らない。

愛することを知ってこそ、幸せを感じることができる。

他者の為に生きることにしか、真の喜びはない。

その愛を知ったら、人生でやり残したことはないのだ。

私と「100万回生きたねこ」との出会いは偶然でした。

息子が風邪をひいて、小児科に連れて行ったときのことです。

長い間待っていたので、ふと、備え付けの本棚の絵本を手に取りました。

その絵本がこの「100万回生きたねこ」でした。

ねこ好きの私は、表紙のねこのイラストに「可愛いな。」と笑顔になって、軽い気持ちでページをめくりました。

難しい言葉は一切ありません。

とても平易で子どもにも読める言葉で書かれています。

しかし、その深い意味は幼い子どもたちに理解できるのだろうか?と思えるものでした。

100万年も しなない ねこが いました。

100万回も しんで 100万回も 生きたのです。

あるとき ねこは 王さまの ねこでした。ねこは、王さまなんか、きらいでした。

あるとき、ねこは 船のりの ねこでした。ねこは 海なんか きらいでした。

あるとき、ねこは サーカスの 手品つかいの ねこでした。ねこは、サーカスなんか きらいでした。

あるとき、ねこは どろぼうの ねこでした。ねこは、どろぼうなんか、だいきらいでした。

あるとき、ねこは ひとりぼっちの おばあさんの ねこでした。ねこは、おばあさんなんか だいきらいでした。

あるとき、ねこは 小さな 女の子の ねこでした。ねこは 子どもなんか、だいきらいでした。

ねこは、誰に飼われても、どんなに愛されても、どんなに良いくらしができても、

一度も本当の幸せを感じたことはなかったのです。

そして・・・・・

あるとき、ねこは だれの ねこでも ありませんでした。のらねこだったのです。ねこははじめて 自分の ねこに なりました。ねこは 自分が 大好きでした。

ここから、ねこの人生?は変わっていきます。

のらねこになったねこには、多くのメスねこが寄ってきました。しかし、ねこはそのどんなねこにも、見向きもしません。

なぜなら、自分が大好きだからです。

しかし、たった一匹、ねこに見向きもしない美しい白いねこがいました。

ねこはその白いねこと家族を作ります。

ねこは 白いねこと たくさんの 子ねこを、自分よりも、すきなくらいでした。

幸せな年月をねこは白いねこと子ども達と過ごしますが、白いねこが老いてしんでしまうと・・・・

ねこは はじめて なきました。ねこは 100万回も なきました。

ねこは 白いねこの となりで しずかに うごかなく なりました。

そして、私がこの絵本の中で最も心に残っている一言が、最後のページに一文だけ書かれています。

ねこは もう、けっして、生きかえりませんでした。

この一文を読んだとき、私は不覚にもポロポロと涙をこぼしました。

小児科の待合室で、他の人の目があり、すばやく涙をぬぐいましたが、その時、その瞬間のことを、今でも鮮明に覚えています。

「生きること、幸せであること、人生を全うするということ」

その答えがこの絵本に書いてありました。

小児科の待合室で、この絵本を読んだのは私が20代の新米ママの頃。

今とは全く人生経験も考え方も違っていました。

しかし、ふと何も知らずに手に取って読んだ絵本が、私に何かを与えてくれました。

この衝撃を忘れたことはありません。

いつ絵本と出会うか?人それぞれですが、誰かに勧められたとか、読み聞かせてもらったとか、自分で本屋さんで選んだとか、どの場合にも意味があるのではないでしょうか。

私と「100万回生きたねこ」との出会いは、きっとこの時、この瞬間に、この場所でと、プログラミングされていたのだと確信しています。

絵本は人生を変えるのです。私自身が実感しています。

自分が可愛がられても、その愛からねこは幸せを感じたことがありませんでした。

その愛は、身勝手な自分勝手な愛で、ねこは自分しか愛せなかったからです。

全てが他人事だったのです。

白いねこと出会って、家族ができて、ねこは守るべき対象と愛する対象ができました。

初めて自分以外の他者への愛を知ります。

もうねこは生まれ変わる必要がなくなりました。真実の愛を知って、その愛の対象が亡くなったからです。

深くて尊い内容です。

今、「100万回生きたねこ」は我が家の本棚の一番目立つ場所に、その表紙を誇らしげに見せつけて並べられています(#^.^#)

子ども達や、お母さま方にも、人生を変えるような1冊との出会いがありますように。

今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
池永 宮代子(みやこ)
20年にわたる学習塾の指導・経営の経験から、「生きる力を育む子育て」を応援します。 親と子の夢を育む・・・それがYUME∞IQのコンセプトです。 すべての親子に笑顔を♪