こんにちは♪YUME♡miyakoです。
長年の塾経営の中で、多くの不登校の生徒と出会ってきました。
一時的な不登校(友達や先生とのトラブル)から何年にもわたる不登校(原因はさまざま)
があります。
仲の良い友達から嫌なことをされた、言われたとか、担任の先生とうまくいかない、などの理由で、朝になると体調が悪くなり、学校へ行けない子ども達を沢山見てきました。
親から見ればそんなことぐらい・・・かもしれませんが、子どもの小さな世界では大問題です。もう生きていけない、くらい深刻に考えてしまいます。
普段から何でも話せるような親子関係は理想ですが、お子さんの性格やご家庭のお仕事の関係で、日々の会話が少なかったり、子どもが気を遣って話せない状況はよくあります。
そんな時、私の教室はそんな子ども達の”逃げ場”でした(*^^*)
みなさん、こんな経験はありませんか?
家族や友人、よく知っている人には話せないけれど、赤の他人なら何でも打ち明けられる。
そう、”逃げ場”を作ってあげるとよいのです(^_^)/
先生=私は何も事情を知らず、いつもと同じように笑顔で迎えてくれる。
そこには”異空間”と”別世界”が広がっている。
教室は勉強をする場所だけれど、miyako先生はこうしろ、ああしろとも、言わないし、
笑顔で冗談なんか言って笑っている。
そんな時間を少しでも作ることで、その子の気持ちをリセットできたら、と考えています。
だから私の教室は「子ども達の安全基地」です。
もちろんお母さま方にとっても「安全基地」となっていました。
保護者面談では誰にも話せない悩みを打ち明けられます。
それは、私がお母さま方とは違う視点から起きていることを見ているからです。
話しただけでも随分と解決することがあります。
そして、ちょっと人と違うアドバイスをする私の言葉に安心して帰って行かれます。
何年も不登校だけれど、私の教室へは休まず通ってくれたお子さんたちもいます。
私自身がなぜ、私の教室だけは休まず通えるのか?児童精神科医の主治医が
「どうしてでしょうね?余程気に入っているんですね。」
と不思議がられるほどでしたので、お母さまにお尋ねすると、
「先生のつかず離れずの微妙な距離感がいいのだと思います。」
というお答えでした(^-^)
この「子どもの安全基地」という考え方は、発達心理学専門の森口佑介准教授が
著書の中で述べられています。
森口佑介氏の講演で子どもの非認知スキルについて多くの学びを得ましたので、
そのお話はまた別の日に♬
日本の偉大な心理学者であり、教育学博士の河合隼雄氏は、不登校についてこう述べておられます。
毛虫が蝶になる中間に、「さなぎ」になる必要があるように、人間にもある程度「こもる」時期が必要なのである。思春期から青年期にかけて、ほとんどの人に、それは何らかの形でやってくる。そのような「さなぎ」状態が他の子どもよりきつい形であらわれてくると、不登校になり、文字通り、「部屋にこもる」ようになる。このようなときに一番大切なことは、それを尊重して「待つ」ことであろう。~「子どもと学校」河合隼雄著から抜粋~
この「待つ」ことがどれだけ重要であるか、私は身をもって体験してきました。
必ず夜明けは来ます、とお母さまに伝え続けてきました。
不登校という、家族にとってどうしたらよいのかわからないような難問ですが、
受け入れがたいことを受け入れましょう。
耐え難いことに耐えてこそ、光が差し込みます。
今日はこのへんで(#^.^#) ごきげんよう♬